テレビ出演|FNNニュース「本籍地」戸籍法改正と家系図への影響

テレビ出演|FNNニュース「本籍地」についてコメントしました

2025年3月、FNNニュースに出演し、「本籍地」をテーマにコメントさせていただきました。

ニュースの見出しは、

「本籍を皇居の住所に」殺到で千代田区役所がパンク!?
“実は国内どこでも指定可能”で本籍人口は区の住民の3倍も

という内容でした。

普段あまり意識されることの少ない「本籍地」ですが、戸籍制度・家族の記録・相続・ルーツ調査など、日本人の暮らしと深く関わる大切なテーマです。

ニュースの概要

結婚などで新しい戸籍を作る際、本籍地を決める必要があります。

本籍地は、国内の実在する地番であれば、住んでいない場所でも自由に指定できます。

そのため、皇居や有名施設などを本籍地に選ぶ方も増えており、千代田区役所への問い合わせも増加しているとのことでした。

皇居を本籍とする方は約3000人で、全国最多といわれています。

また、千代田区は住民約6万8000人に対し、本籍人口が約21万3000人と、3倍以上になっていると報じられていました。

本籍だけ千代田区という方が増え続ければ、戸籍管理の負担だけが増え、業務に影響する可能性もあるとされています。

なぜこうした現象が起きるのか

私は、2024年の戸籍法改正の影響も大きいと考えています。

以前は、自分の戸籍がある自治体でしか戸籍を取り寄せにくく、本籍地が遠方にあると手間がかかりました。

しかし現在は、全国どこの役所窓口でも戸籍証明書を取得しやすくなり、遠方の本籍地を選ぶ心理的ハードルが下がっています。

その結果、「住んでいる場所とは別に、好きな場所を本籍地にする」という選択が広がってきたのだと思います。

人気の本籍地にはどんな場所があるのか

ニュース内でも、有名施設を本籍地にする例が紹介されていました。

  • 皇居(東京都千代田区千代田1-1)
  • 明治神宮(東京都渋谷区代々木神園町1-1)
  • 富士山(静岡県富士宮市)
  • 東京ディズニーランド(千葉県浦安市舞浜1-1)
  • 東京タワー(東京都港区芝公園4-2-8)
  • 甲子園球場(兵庫県西宮市甲子園町1-82)
  • 大阪城(大阪府大阪市中央区大阪城1-1)
  • 札幌時計台(北海道札幌市中央区北1条西2丁目)

こうした場所が選ばれる背景には、いくつかの心理があります。

本籍地に有名施設を選ぶ理由

① 記念や思い出として残したい

結婚・新生活・人生の節目に、「特別な場所」を本籍地にしたいという気持ちは自然なものです。

② 郷土愛や敬意

地元の象徴的な建物や歴史的な場所を選ぶ方もいます。

③ 話題性・個性

ユニークな本籍地は人に話しやすく、SNSなどでも注目されやすい面があります。

そもそも本籍地とは何か

本籍地とは、「どの自治体で戸籍を管理するか」を定めた場所です。

住んでいる場所である必要はなく、現住所とは別の概念です。

戸籍は、婚姻・相続・改姓・親族関係の証明など、法律上の手続きの基礎資料になります。

一方、住民票は現在の居住地を示し、行政サービスや選挙権などに関わる情報です。

本籍地制度の歴史

戸籍制度の源流は古く、701年の大宝律令までさかのぼります。

江戸時代には寺院が管理する宗門人別帳が、現在の戸籍に近い役割を果たしていました。

明治5年(1872年)には壬申戸籍が編成され、全国民が一つの制度で登録されました。

その後、本籍地主義のもとで、徴兵・納税・家制度の管理にも使われてきました。

本籍地制度は今後どうなるのか

私は、将来的には本籍地制度そのものが見直される可能性もあると考えています。

オンライン化・デジタル化が進めば、婚姻・相続・本人確認・親族証明なども、別の仕組みで管理できる時代になるかもしれません。

本籍地という概念自体の必要性は、今後変化していく可能性があります。

ただし、過去の戸籍情報は非常に重要です

制度が変わることと、過去の記録を失うことは別問題です。

現在残っている戸籍により、江戸末期〜明治初期、おおよそ150〜200年前まで先祖をたどれることが多くあります。

世代にすると平均4〜5世代前まで判明するケースが多いです。

さらに、江戸時代の居住地がほぼ確定することで、

  • 士農工商の推測
  • 地域史との照合
  • 古いお墓探し
  • 菩提寺調査
  • 郷土資料調査

なども可能になります。

これは単なる行政情報ではなく、日本人の家族史・地域史そのものです。

本籍地をなくす場合の課題

もし将来、本籍地制度を大きく見直すのであれば、次の点が重要になります。

① 親族関係の証明をどう行うか

② 家族史・文化的記録をどう保存するか

③ デジタル移行後も過去データへアクセスできるか

④ 地域と家族の歴史を失わない仕組みを整えること

家系図作成の立場から思うこと

戸籍は行政文書であると同時に、日本人の家族の歴史を残した文化資料でもあります。

制度は時代に合わせて変わってよいと思います。

ただし、過去の戸籍情報まで失われてしまえば、二度と取り戻せません。

家系図作成の立場から見ると、今残っている戸籍は本当に貴重な資料です。

最後に

家系図作成業者として率直に申し上げれば、戸籍が残っている今のうちに、ご自身の家系図を作ることをおすすめします。

戸籍には保存期限があります。

人の記憶にも期限があります。

今だからこそできる家族史の記録があります。

戸籍は、過去と未来をつなぐバトンです。

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