おまけ 家系図って必要?

「家系図って必要なんですか?」年下の友人に聞かれました。

「いや~、別に必要ではないんでない?」

何の気なしに聞かれたので、何の気なしに答えました。

家系図をお勧めできる理由はいくつか思い浮かびます。

「ご親族…特に家族との会話が増える」

「先祖供養として」

「巻物・掛軸はかっこいい」

「単純に面白い」

ですが、家系図を作る理由も、興味関心の有無も人それぞれなんで、一律に「こうこうこういう理由で必要なのだよ」というものではないですね。

一つだけ思ったことはあります。

優しくなる一つのきっかけになります。

心穏やかに過ごす一つのきっかけになります。

あたりまえですが、世の中にはいろんな人がいます。

たくさんの人の中で生活していれば、気が合わない人もいるし、腹が立つこともあります。

渡辺は、そんなに気の短い方ではないのですが、たまにはイラっとするときはあります(もちろん気づかずにイラっとさせるときもあります)。

例えば、車を運転していて割り込みされた店員の態度が悪い忙しいときに営業電話がきたなどなど。

特に友人・知人・家族などではない全く知らない人に対しては、ほんの些細なことでも必要以上にイラっときてしまうことがあります。

さて、そこで家系図です。

僕には私を産んでくれた両親がいます。

僕をとても大事にしてくれます。

私をイラっとさせた私の知らない人にももちろん両親がいます。

きっと私の知らない人を大事にしています。

そう考えると、必要以上のイラっとはたいてい消えてしまいます。

ましてや、私をイラっとさせた私の知らない人を大事にしている両親には、その両親を大事にしてくれた両親がいて、その両親にもその両親を大事にしてくれた両親がいて…とまで考えれば、軽いイラっとまでたいてい消えてしまいます。

もっと深くまで考えたら、私と私をイラっとさせた私の知らない人は、きっとどこかでつながっていたはずです。

人類皆兄弟というのはあながち荒唐無稽な話ではないんだな~と思います。