お墓・お寺について 2024/05/10

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▼ 4,お墓・お寺
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【先祖のお墓や菩提寺の場所がわかる場合】
・墓石の文字を読む(家紋や戒名を確認)。
・菩提寺の住職に過去帳の有無を尋ねる。

【先祖のお墓や菩提寺の場所がわからない場合】
・親族に聞く。
・聞く人がいなければ、古い戸籍の本籍地近隣の同姓にアンケートを取る。
・近隣のお寺の数を把握する。
・稀に文献で判明する場合もある(郷土資料等)。

※注意点
・古きを知る人が少なくなっている。
・地元の同姓にアンケートを取ると、情報が得られることが減っている。
・お寺の住職様も代替わりが進むと対応が難しくなる。
・最近では、過去帳の閲覧を認めないお寺も増えている。
・現在でなければわかる可能性のある情報は、時間が経つにつれてなくなる。

【補足】
・菩提寺は江戸時代の庶民が寺請け制度により家の近くに持っていた。
・寺請け制度は、日本人すべてが代々供養している菩提寺を持つことを原則としている。
・亡くなった人は菩提寺で葬式が行われ、戒名を授けられる。

ご先祖さまのお墓とかお寺ですが

いわゆるお寺というのは菩提寺が

どこにあるのかわかっている場合

わからなくなってる場合

が、あると思います

わかってる場合っていうのは

例えば代々

江戸時代からずっと同じ場所に住んでいて

近くにお墓もあってお寺もあって

住職様ともお付き合いがあるような関係

親族も周りに住んでいる状況

あるいは自分は離れて住んでるけど実家に帰ればお寺も墓もわかるよ

という場合ですね

この場合はですね

墓石の文字をまず

読んでみるといいかなと思います

家紋とか戒名なんかが書いてありますから

戸籍で大体

4代から5代

遡れるんですよね 天保とか弘化とか

4代から5代遡れるんですが

もしかしたら墓石を見たら

この戸籍で遡った4代5代よりも

もう1代2代

上ぐらいの

先祖のことがわかるかもしれません

墓石は天然石で作られてるんで古いものは

読める限界が200年ぐらい

風化して読めなくなってきます

戸籍で150年から200年遡って

墓石でもしかしたらもう1代2代くらい

遡ることができるかもしれません

お墓は菩提寺お寺の境内にあることもあれば

屋敷墓なんて言って自宅の近くにあったり

共同墓地なんか使ってる場合もあるかもしれません

お寺がわかっている場合は住職様に

過去帳がないかどうかって

聞いてみるといいかなと思います

過去帳っていうのは

1630~1640年くらい

江戸時代が1600年、おおよそ400年前に始まって

まもなくしてですね

「檀家制度」「寺請け制度」ができて

キリスト教を弾圧するような目的だったんですけどね

日本人すべてが

どこかのお寺の檀家にならないとならない

という制度がありましたので

基本的にはどの家も

菩提寺を持っていて

そこで先祖が亡くなって

葬儀を執り行ったら戒名というのをいただいて

戒名というのは死後のお名前ですね

○○院○○居士とかですね

戒名をいただいて その記録が

菩提寺に残ってないか

住職様に聞いてみるといいと思います

そうするともしうまく残ってたらですね

最大で戸籍で

150から200年ぐらい遡ったところに

さらに350年ほど前の

過去帳まで残ってる場合がありますので

5代から10代遡れる可能性があります

ただこれですね

お寺によってかなり対応も違うんですよね

お寺に行って

ちょっとこういう事情なんですけど
自分の家の分だけ
戒名を見せてくれないでしょうか?

と。お願いして

お見せいただけることもあれば

例えば本山からですね 

一切そういうのは見せないように言われてるんだ

などとお断りされてしまうこともあれば

残ってるんだけど 

一つのお寺の檀家にも

数万の戒名があると言われているんで

記録はあるんだけど

誰がどのようなものか

わからないほどの状態になってて そこから

あなたの家の

先祖の戒名抜き出すのは

ちょっと不可能です

と言われる場合もあるかもしれないですし

あるいは江戸時代にはですね

火事も多かったので

残念ながら火事で焼けちゃってるっていう場合も

あるかもしれません

必ずしも

この過去帳が入手できるわけではないんですけど

一応あるかどうか

ないとしたらない理由

お見せいただけないとしたら

見せてもらえない理由ですね

はっきり聞いておきたいかなと思います

家系調査っていうのは

あるかないかわからないものを探す面はあるので

もしかして過去帳が残ってるんじゃないかなって

ずっと気になってるよりも

もうなくなってますよって

はっきりわかったり

残念な結果でもわかったほうがいいこと

というのはあるかなとは思います

次にですね 先祖のお墓自体がどこにあるのか

わからなくなってる場合ですね

私の場合なんかはそうです

私は今 北海道札幌住んでますけど

父方先祖は秋田から来てたり

母方は青森から来てたりだったんですよね

全然親族の付き合いも全くなくなってますし

青森と秋田にあったであろうお墓

かつて使ってたお寺も全くわからなくなっていました

この場合ですね

調べ方としては親族さんに聞いて

知ってるかどうかですね

知ってる人はいるかどうかをまず確認してみる

誰も知らないとか聞くような人が

いなくなってしまっているという場合は

先祖が住んでた場所ですね

何もかも調査の基本になる戸籍なんですけど

私の母方の葛西という家は

かつて青森県の飯田村というところに

住んでいましたので

今その飯田村っていうところに

葛西さん 同じ苗字の人いるかなどうかな

このような電話帳のソフトで調べて

30数軒いらっしゃいました

ここのところにですね

訪ねていく方法ですね 

訪ねるっていうのは

いきなり行って話を聞くとか

という方法もなくはないんですけど 

いきなりでびっくりされたり

時間取らせてご迷惑もあるかもしれないので

ちょっとお電話も突然のお電話っていうのは

迷惑になってしまう場合もあるので

お手紙ですね

こういう事情で家系について調べてるんですけど

そちらに多分

うちの先祖の墓とかあったと思うんですけど

わからなくなってしまいました

家紋もわからなくなってしまいました

うちの家系のこと知りませんか?

うちのお墓とか知らないですか?

という風に尋ねる

お手紙を出すことですね

うちの場合ですね たまたまですね

この30何軒に出したらちょうど

うちの家系のことを知っていて

くださった方がお手紙の返事くれまして

あなたの家の誰々のところから

うちがこう繋がってますよと

家紋は三つ柏ですよとか

お墓はどこどこにありますよっていう

お手紙をいただけてですね

うちの方は菩提寺もですね

お墓もこのお手紙を出すことで

判明しました

そしてこのようなお手紙を出す前にですね

先祖が住んでいた場所の歴史は

ある程度調べておいた方がいいかなと思います

例えばこれ地名辞典なんていうんですけどね

私の先祖が住んでいた飯田村の地名辞典ですね

この地名辞典なんか見ますと

ここにお寺がありとか書いてあったりするんですよね

ちょっとこのお寺のことは書いてないんですが

神社がありって書いてありますね

Googleマップなんかすごく便利ですね

私の先祖が住んでた飯田村は

今青森県の板柳町の飯田というところなので

ここをGoogleマップで見て

これですね

ここの青森県の

この辺に飯田というところがあるんだな

ということがわかり

こうしてですね 飯田

ここに寺とかいれると飯田近辺にある

お寺というのがあるかなっていうのが

わかってきますので

あまりすぐ近くにはお寺がないようなんですけど

これ地域によったらですね

例えば先祖の住んでた村に

ひとつしかお寺がないという場合もあるし

そうなった場合ですね

さっきのように同姓の方に聞くと同時に

もういきなりこのお寺に

例えばこれもちょっといきなり

訪ねたりいきなり電話は避けて

お手紙を出してみてですね

かなり菩提寺の可能性が高いので

こういう事情で探してるんですけど

うちの先祖の菩提寺じゃなかったでしょうかって

訪ねてくような方法があります

大体は

この江戸時代に住んでいた本籍地の

近隣にお寺があるんですが

ちょっと稀に

例外なんかもあるので少し

離れたお寺を使ってるかもしれないですし

こう見ていくとお寺の他に

町営墓地

何ていうのも出てきますのでもしかしたら

ここにうちの先祖のお墓が

あるのかなとかですね

Googleマップで見て

状況ですね

周りの状況

ここに住んでたのかなって

同時に墓地があるんだな

もしかしたらここに先祖のお墓

あるかもしれないし

寺が何軒あるかというのは把握していくといいかな

と思います

親族に聞く以外の方法なんですけど

稀にですけどね

稀にですけど このような地名辞典とか

もっと詳しい郷土資料なんかを見てると

この何々地域の

人の菩提寺はどこどこですよっていうように

書いてるような郷土資料もあります

結構稀といえば稀ですけどね

地元の名字辞典なんかにこの地域には

どこどこの地域には

こんなお寺があって

そこにこういう檀家さんがいらっしゃいましたよって

いうところまで書いてるような

地元の郷土資料っていうのがある場合も

ありますのでそういう調べ方もあるかもしれないです

いずれにしろお寺とお墓はですね

お寺お墓わかってる場合は

先祖の記録 過去帳がないか

墓石が読めないか見てみる

先祖のお寺お墓がわからなくなっている場合は

何らかの方法ちょっと探してみることができます

そしてこれですね

もし先祖のお墓わからなくなってて

探したいなと思ってるんでしたら

急いだ方がいいです

今皆さんですね

どこも高齢化してますので

もうちょっと前だったら知っている人いたんだけどな

というような状況結構あります

私が数年前に

自分の先祖の本籍にお手紙出して

いただけたお返事も90歳

私は90歳なんですけど

あなたの家系のこと知ってますよって

教えてくれたんですよね

高齢の方なので

早めに早めにですね

探せたらいいかなと思います

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