
【動画で解説】『千年たどる家系図物語(ヒストリエ)』-目次‐
① 概要
② 登場人物←このページはコチラになります
③ 序章~第二章:家系調査の方法を解説的に描くパート
④ 第三章~第五章:武士の家系を文献や古文書で1000年以上さかのぼるパート
⑤ 第六章~第11章:農家の家系を地道に調査するパート
⑥ 第十二章~最終章
⑦ 著者メッセージ・制作背景
⑧ イラスト・漫画パート紹介
⑨ 読者レビュー・メディア掲載情報
⑩ 購入・予約案内・試し読みリンク
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2025年7月29日発売予定の小説『千年たどる家系図物語(ヒストリエ)』について、今回は登場人物の紹介をお話しします。
■ 主人公:源静香さん
19歳の女子大学生で、北海道札幌市清田区在住という設定です。
本当にごく普通の女の子なんですが、父親を亡くしたことをきっかけに、家系図を作ろうとします。
名字の「源」は、家系図をテーマにする上で象徴的な姓として選びました。
平氏、藤原氏、立花氏など他の氏も考えたのですが、最終的には「源氏」から取りました。
そして「源静香」という名前は、ドラえもんの“しずかちゃん”と同じで、たまたま同姓同名という設定にしています。
※動画にはない裏設定
あの“しずちゃん”と、たまたま同じ名前。
天真爛漫とまではいかないけれど、明るくて元気。ちょっと素直すぎるところもある。
とにかく、お父さんのことが大好き。(お母さんとも仲良し)
■ 静香さんの家族
-父:源道也さん-
物語開始時点ですでに亡くなっている設定です。
40歳くらいで、高校時代は全国レベルで活躍したサッカー選手という背景を持たせました。
※動画にはない裏設定
高校時代は全国高校サッカーで大活躍し、Jリーグ入り確実とも言われたが……。
志操堅固とまではいかないが、明確な考えと公共意識を持ち、誠実な人柄。
街角では必ずティッシュを受け取り、スーパーの試食は断らず必ず購入、募金の署名にもきっちりフルネームで一筆添える。
その真面目さが、時に周囲にやさしい笑いをもたらすこともある。
-母:源静子さん-
旧姓は「遊馬野(ゆまの)」という架空の苗字にしています。
現実にはない苗字ですが、例えば「長友」さんのように珍しい姓だと、出身地域が限定されることが多いんですよね。
そういう、苗字からルーツを探る面白さを入れたくて付けました。
※動画にはない裏設定
源道哉と結婚し、あの“しずちゃん”と一文字違いになる。
自由奔放とまではいかないが、ときに思いもよらぬ“ななめ上”の行動を見せる。
少女時代から今に至るまで、どのコミュニティでも気づけば“レジェンド枠”になっている。
■ 僕自身も登場します
物語には「渡辺宗貴(わたなべむねたか)」という名前で、ほぼそのままの自分が出ています。
北海道札幌市清田区で行政書士をしていて、家系図を作る仕事をしている設定もそのままです。
妻と娘2人がいるのも同じ。
近所に住んでいた静香さんが、父を亡くしたことで家系図に興味を持ち、相談に来る。
「こうやって家系図を作るんだよ」と教える——そんなリアルな流れを物語にしました。
※動画にはない裏設定
家系図作成というニッチな仕事をしているが、本人のスペックはごく平凡。
どんなに頑張っても、能力値は“平均の壁”にあと一歩届かない。
身長と根性については、残念ながら“あと一歩”どころか“あと数歩”。
けれどなぜか、周囲の人に助けられながら、今日も地道に生きている。
■ 謎めいた協力者:篁公太郎(たかむらこうたろう)さん
札幌在住の人物で、家系図や名字の知識がものすごい設定です。
たとえば「源ってそもそもどういう意味?」みたいなことを渡辺が調べきれないとき、何でも知っていて教えてくれるようなキャラクター。
ちょっと不思議な面もあって、「こつぶオレンジ(250mm缶)」など、家に変わったモノがあったりします。
※動画にはない裏設定
家系図・苗字・家紋・歴史・漫画・サブカル……異常なまでに幅広く、深い知識を持つ人物。
中でも苗字研究への執着はすさまじい。
筧探(かけいさぐる)の名で家系図講座の講師も務める。
スマホ全盛の時代にガラケーを愛用し、ネットは“使えはするが使わない”。
誰も知らないことを知っているが、誰もが知っていることを知らない……そんな不思議な情報通。
■ 家系調査シーンの魅力
物語では、静香さんの父方は江戸時代の普通の農家だった、という設定です。
調査を進めるうちに、本家・分家・お寺など、人や場所とのつながりも見えてきます。
一方で、母方(遊馬野家)は武士の家系という設定にして、武士の系譜をどう調べるか、というシーンも入れました。
家系図調査の現場感や難しさ、面白さを感じてもらえるように描いています。
■その他の人物
-タマ-
渡辺の妻。本名は朱羽子(しゅうこ)だが、旧姓が玉置なので自然と“タマ”と呼ばれるように。
玉置浩二の遠い親戚らしいという噂があり、親族も「たぶんそうだろう」とうっすら嬉しそうだが、誰ひとり確証を持っていない。
真面目ではあるけれど、冗談が通じないわけでもない。
常識的ではあるけれど、ノリが悪いわけでもない。
その絶妙なバランスで、今日も渡辺家の平和を守っている。
-フミ-
渡辺家の長女、5歳。
おっとりとして優しい心の持ち主。そのやさしさゆえに、妹チヨの小さな策略に巻き込まれることもしばしば。
今日も「おねえちゃんがやったの」と言われ、しょんぼり肩を落とすけれど、怒ることはない。小さな背中には、もう「お姉ちゃん」の誇りが芽生えている。
好きなものはアンパンマンと、きのこの山(たけのこの里も、実は好き)。
-チヨ-
渡辺家の次女、2歳。
愛らしい見た目と年齢を武器に、あらゆるトラブルを姉フミのせいにして無傷で切り抜ける。
悪気はないが、本能的に世渡り上手。
ばいきんまんが好き。
フミの食べているものは、だいたい大好き。
-源義経の直系子孫?-
かつて壇ノ浦を駆け、平家を討った伝説の若武者。
語り継がれた言葉、残された金属片……そして、すべてを記憶するというまっすぐな眼差し。
──その血は、今もどこかに、ひっそりと受け継がれている……のかもしれない。
-武蔵坊弁慶の直系子孫?-
怪力無双の僧兵・弁慶。その末裔と噂される一家は、なぜか代々「でかい」。
義経を支え、五条の橋で仁王立ちしたその魂は、今もある男に息づいている……かもしれない。
本人は「やめてくだされ~」と謙遜するが、橋の上の血は争えない?
以上、今回は登場人物の紹介でした。
この小説を通じて、家系図づくりの楽しさや、家族をたどる意味を感じてもらえたらうれしいです。
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- 1,980円(税込)単行本 – 2025/7/29
「あなたの家系図、千年前まで遡れるかもしれません」
古い文書を読み、先祖の墓を探し、足跡をたどって、家系図作りをするのが僕の仕事。
そんな僕のところに、かの有名なアニメに出てくる女の子と同姓同名(源静香)の女子大生が家系調査の依頼をしてきた。
父を亡くしたばかりの静香に、僕はそっと「自分で調べてみませんか?」と声をかけた。 遺された金属片、謎の掛軸、消えゆく神社──静香と僕がたどる千年の家系物語。
これは、過去を知る旅であり、同時に、静香が自分自身と向き合う旅だった。
そして僕にとっても、家系図作成という仕事の意味を改めて考える、大きな転機となる出来事になったのだ。
──読むほどに、あなたの家族が愛おしくなる。