家系図のよくある質問 目次
先祖の職業は分かるのか?
先祖が武士だったのか、農家だったのか、それとも商人だったのか。家系図を作るうえで非常に多いご質問です。
動画では、実際の調査事例や資料をもとに、先祖の職業をどのように読み解いていくのかを詳しく解説しています。
先祖の職業は分かるのか。これは家系図作成でよくいただくご質問の一つです。
武士だったのか、農家だったのか、商人だったのか。そうしたことは戸籍に直接書かれていないことが多いのですが、いくつかの資料を組み合わせることで、ある程度まで推測することができます。
– 先祖の職業を知るには、まず戸籍調査 –
先祖の職業を知るには、まず戸籍を調べる必要があります。
戸籍をさかのぼることで、4〜5代前、江戸時代末期ごろまで到達することができます。

– 戸籍から分かること –
戸籍には、生まれた年、生まれた場所、本籍地などが記載されています。
ただし、現在の戸籍には職業や身分そのものは書かれていません。正確には、かつては「士族」「平民」などの記載があったものの、現在は削除されています。

例えば、秋田県南秋田郡脇本村の戸籍には、以前は「士族」などの記載がありましたが、現在は消されています。空白の跡が残っている場合には、そこに何らかの身分表記があった可能性が考えられます。
– 職業や身分を推測する3つのポイント –
戸籍だけでは先祖の職業を直接知ることは難しいのですが、次の3つのポイントから推測することができます。
①住んでいた場所の歴史
その土地が武士の居住地だったのか、漁村だったのか、農村だったのかを調べます。

②苗字の分布
現在その地域に同じ苗字の人がどのくらいいるかを確認します。農家は分家して増える傾向が強く、武士や神主の家系は少数のことが多いです。

③名前
江戸時代の武士は「実名」と「通称」という2つの名前を持っていました。実名が残っていれば、武士である可能性が高まります。


– 実例:渡辺家の場合 –
北海道の茂辺地に住んでいた渡辺家を例にすると、地名辞典を調べた結果、江戸時代の茂辺地は漁業が盛んな漁村だったことが分かりました。
地域の歴史と苗字の分布をあわせて考えることで、先祖は漁民だった可能性が高いと判断できます。

– 実例:葛西家の場合 –
母方の葛西家は、青森県板柳町飯田に住んでいました。江戸時代から分家を重ねて現在に至っていることが分かり、さらに電話帳をもとにアンケート調査を行った結果、農家であったことが確認できました。


– 名前から分かる職業のヒント –
江戸時代の武士は、実名と通称を使い分けていました。
たとえば、織田信長の「信長」、伊達政宗の「政宗」、毛利元就の「元就」などは実名です。一方で、太郎や藤次郎のような呼び名が通称です。

戸籍にこうした武士らしい実名が記載されていれば、先祖が武士である可能性が高くなります。
ただし、明治時代に戸籍を作る際、通称で届け出た武士も多いため、名前だけで断定することはできません。
– 実例:斎藤俊成という人物 –
私の戸籍で、秋田県能代港町御南町に「斎藤利成」という人物が確認されました。この地域は、足軽などの下級武士が住んでいた場所です。

「利成」という名は江戸時代であれば明らかに実名です。
当地の黒石藩の記録には「斎藤庄太郎」という人物が載っており、同一人物であれば「俊成」が実名、「庄太郎」が通称である可能性も考えられます。


藩士である確認は取れませんでしたが、のちの郷土資料調査でこの人物は明治期には書記を務めていたことが判明しました。

– まとめ –
先祖の職業は、戸籍だけで直接分かるとは限りません。
ただし、戸籍、地域の歴史、苗字の分布、名前の特徴などを組み合わせることで、武士だったのか、農家だったのか、商人だったのかをある程度まで推測することができます。
先祖の身分をさらに詳しく知るには
武士や農民などの身分は、 先祖の暮らしや役割を知る手がかりの一つです。
さらに家系図をたどることで、 当時の暮らしや家の歴史をより具体的に知ることができます。
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