家系図の作り方ガイド
4. 業者に頼むと費用はいくら?
── 費用の相場と内訳、注意点
家系図作成を業者に依頼した場合、費用は「どこまで調べるか」「どのような形で残すか」によって大きく変わります。
家系図作成の業務は、大きく分けると次の3つです。
・戸籍による家系調査
・戸籍より古い時代を調べる調査
・家系図を形に残すための表装(巻物・掛軸等)
それぞれの相場感と注意点を整理します。
戸籍調査の相場(150〜200年分)
戸籍調査の費用は、調査する範囲によって変わります。
調査範囲の例は次の通りです。
・父方のみ(一家系・一苗字)
・父方+母方(二家系)
・祖父母4人分(四家系)
一家系(父方のみ)の相場の目安は、おおむね次の通りです。
・最安値重視 4〜6万円前後
・平均的 7〜9万円前後
・内容重視(報告書・解説あり) 10〜20万円前後
価格差の理由は、単純に「どこまで説明するか」の違いです。
戸籍を集めて系図にまとめるところまでなのか、戸籍の読み解きや補足説明、見やすい報告書の作成まで含むのかによって、費用も完成度も大きく変わります。
戸籍以上の調査の相場(400〜1000年)
戸籍以上の調査は、完全にオーダーメイドです。
家ごとに、資料の残り方や調査の難易度が大きく異なるため、一律に価格を決めることはできません。
成果報酬型を採用している場合の総額の目安は、次の通りです。
・戸籍より1〜2代上まで判明 40〜60万円前後
・江戸時代初期(約400年前)まで判明 80〜120万円前後
・1000年前まで判明 200万円以上
成果報酬とは、「どこまで判明したか」によって最終金額が決まる方式です。
たとえば、先に一定額を預かり、目標とする成果が得られた場合はそのまま受領し、成果が得られなかった場合は一部返金する、といった形です。
一方で、成果報酬や返金制度を設けず、必要な調査作業量に応じて事務手数料として料金を設定している業者もあります。
どちらが良いかは一概には言えませんが、契約前に「どこまでを目標にするのか」「成果が出なかった場合にどうなるのか」を必ず確認しておくことが大切です。
巻物・掛軸の相場(調査費別)
家系図を巻物や掛軸に仕立てられる業者は、現在ではそれほど多くありません。
大きく分けると、次の2種類があります。
毛筆+本表装(職人仕立て)
・最低 20万円前後
・平均 30〜40万円前後
・高額 50万円前後


プリンター+機械表装
・簡易 3〜10万円前後
・上質 10〜20万円前後

調査費を含めた総額の目安は、おおむね次の通りです。
・毛筆+本表装 30万円〜100万円以上
・プリンター+機械表装 10〜30万円前後
筆耕だけの相場は?
家系図の筆耕は、一般的な書道とは異なる専門技術が必要です。
・文字を書く技術
・全体のバランスを整える感覚
・人と人をつなぐ系線を書く特殊な技法

この三つが必要になるため、相場はかなり幅があります。
目安としては、3〜15万円前後です。
また、筆耕料の中には、実際に筆で書く作業だけではなく、家系図全体の構成を整える作業が含まれることも多く、より相場が分かりにくくなります。
表装だけの相場は?
機械表装
・最安 1〜3万円前後
・適正 3〜12万円前後

最安値帯の表装は、長期保存にはあまり向かない場合があります。
特に裂地が硬いものは、数回開いただけで折れや傷みが出ることがあります。

本表装(手表装)
・最低 5万円以上
・目安 10〜30万円前後
長く残すことを考えるのであれば、表装の質は非常に重要です。


巻物や掛軸は、見た目だけでなく、保存性そのものが表装の質によって大きく変わります。
要点まとめ
・家系図作成の費用は、調査内容と仕上げ方法で大きく変わります。
・戸籍調査のみであれば、8〜10万円前後が一つの目安です。
・400年以上さかのぼる調査は、数十万〜数百万円になります。
・巻物や掛軸は、調査費とは別に10〜40万円程度が一般的です。
・価格だけでなく、「何を残したいか」で業者を選ぶことが大切です。

