家系図の作り方がわかるおすすめ本3選【行政書士が解説】

『わたしの家系図物語(ヒストリエ)』

『わたしの家系図物語(ヒストリエ)』は、家系図の作り方や先祖調査の方法を物語形式で解説した入門書です。

2019年に出版した拙著『わたしの家系図物語(ヒストリエ)』は、2025年12月に8刷目となりました。

Amazonレビューでも高評価をいただいています。

どんな本?

いつの時代も根強いブームがある 「家系図づくり」。

先祖や昔のことを調べるのだから、 難しそうなイメージがあります。

そこで本書では、 女子高生・美々が家系図づくりに挑戦する 「物語」を挟みながら、 家系図づくりの方法を 具体的に解説しました。

章を追うごとに先祖が判明していく展開は、 まるでミステリ小説のようです。

美々と一緒に、 時代をさかのぼる旅を 楽しんでいただければと思います。

著者について

家系図作成代行センター株式会社代表。 行政書士。 北海道釧路市生まれ。

行政書士として開業した当初、 家系図作成という業務を知り、 興味から自分の戸籍を取得して 家系図を作ってみました。

すると、 手続きの面倒さや 古い戸籍の文字を読む難しさを知り、 そこから専門業務として 扱うようになりました。

目次

  • プロローグ 初めて見る戸籍
  • 第一講 1000年さかのぼる家系調査
  • 第二講 戸籍以上のことを知るには…
  • 第三講 先祖はどんな生活をしていた?
  • 第四講 お墓や菩提寺、家紋を調べよう
  • 第五講 世界に一つしかない『自家の歴史書』
  • エピローグ 先祖が住んでいた地へ

書籍情報

  • 単行本:288ページ
  • 出版社:時事通信出版局
  • 発売日:2019年3月26日
  • ISBN-10:4788716119
  • ISBN-13:978-4788716117

レビュー

多くのレビューをいただいています。(2026年1月現在)

「ラストが泣けた」
「墓参りの場面が印象に残った」

という感想をいただけているのが、とても嬉しいです。

本書は、各章が 「物語パート」と「家系図作成の解説パート」 という構成になっています。

原文公開 プロローグ 初めて見る戸籍

葛西美々は、生まれて初めて自分の「戸籍」を見た。

戸籍とは、人の出生から死亡までの出来事を記録した公文書のこと。家族 全員が載っている。   

【本籍地】北海道札幌市清岡区上野幌〇丁目○
戸主 葛西啓介 昭和 38 年 11 月 15 日生まれ
妻  葛西晴美 昭和 40 年7月 23 日生まれ
長女 葛西美々 平成 12 年7月9日
二女 葛西清美 平成 15 年1月 26 日  

18 年間――いや、生意気だけどかわいい3つ下の妹とは、 15 年間か――毎 日一緒にいる4人。  

読みなれない戸籍を眺めてみると、両親の結婚した日もあった。

【婚姻日】 平成7年7月 22 日

計算すると、母・晴美の 20 代最後 の日。

「 30 歳前に結婚しよう」という、か わいらしい意図が浮かび上がる。帰っ たらからかおうと思った。長所短所 ともに真面目な母が、言葉に詰まる 姿が目に浮かぶ。  

戸籍の一番上に記載されている 美々の父「葛西啓 けい 介 すけ 」が戸籍の筆頭 者というものに当たるらしい。筆頭 者というのは家族の代表みたいなものかな? と思った。  

父・啓介は自営業。戸籍には職業までは載ってないみたいだな。  

父の両親、すなわち、美々の父方祖父母も載っている。

【父】葛西啓治
【母】葛西巴  

そういえば、祖父母が「ケイジ」と「トモエ」なのは知っていたが、小さ いころから「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼んでいて、名前では呼んだ ことがない。正確な漢字で書ける自信はない。  

先月、祖母の巴が 85 歳で死んだ。後を追うように先週、祖父の啓治が 86 歳 で死んだ。  父・啓介から「おじいちゃん(啓治)が生まれてから亡くなるまでの戸籍を 取ってきてくれないか」と頼まれたのが、昨日。相続だかなんだかんだの手 続きのため、必要だという。  

高校最後の夏休み。大学へはエスカレーター式なので、受験の心配がない。部活動(茶道部)は終了。『やや(かなり)めんどくさいな』と思いつつも素直 な美々は今、最寄りの清岡区役所にいる。

「もっと前の戸籍は釧 くし 路ろ 市役所にありますので、郵送でお取りになるのがい いかもしれませんね」と、戸籍係窓口のおじさん。 確かに、     

【出生地】北海道釧路市
【従前戸籍】北海道釧路市白樺台〇〇番地 葛西啓治

と、書いてある。

「戸主である啓介さんがお生まれになったのが、釧路市。『従前戸籍』という のは、今見ているこの戸籍より古い戸籍で、以前に啓介さんが入っていた戸 21 序章 初めて見る戸籍 20 籍のことですよ」  

父・啓介は、結婚して自分が筆頭者となる前は、祖父・啓治の子どもとし て啓治が筆頭者の戸籍に入っていたということらしい。  

窓口の職員さんは、郵送での釧路市役所への請求方法も教えてくれた。  

郵便局で定額小為替を買わなければならなかったり、返信用封筒を用意し たり、かなり面倒な印象。丁寧に教えてくれたが、理解しきれない部分も あった。本当はもう少し詳しく聞きたかったのだが、込み合っている役所の 窓口を占領するのは気が引けた。  

美々は自分のそんな気の小さいところが、軽いコンプレックスだ。余談だ が、美々の周りの人たちの大半は、それを美徳だと思っていることに美々自身は気づいていなかった。そこに気づかない美々は、結構みんなから好かれ ていたが、そのことにも気づいてはいなかった。

それはともかく、長所短所ともに真面目な美々は、両親の命令を遂行しな かったことはほぼない。こんなときは、長所短所ともに自由で、両親の命令 を遂行したことがほとんどない妹の清美が、うらやましくなる。

『おじいちゃんの戸籍を取ったら、おじいちゃんのお父さん……つまり、今 のところ名前も知らない3代前のひいおじいちゃんのことがわかるのかな?』 などと考えていたら、掲示板のポスターが目に入った。   

戸籍から作る家系図作成講座――1000年前へルーツの旅

普段なら気にもかけない、「戸籍」という文字が目に飛び込んだ。   

8月 10 日 午後 14 時~
全4回 受講料各1000円
清岡区民センター主催
講師:筧探(かけい さぐる)

清岡区民センターは、ここ清岡区役所の3階。8月 10 日午後 14 時までは、 あと3分。

プロローグに続き第一講の原文を公開しています。

まずは試し読みとして、つぎのページからご覧ください。

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