家系図業界の裏話(目次)
- 家系図業界の裏話シリーズまとめ
- 家系図業者の9割は家系図を知らない?
行政書士が語る家系図業界の実態 - 家系図業者は全国に何軒ある?
家系図業界の規模 - 家系図業者はなぜ消えていくのか
家系図業界20年の変化 - 失敗しない家系図業者の選び方
依頼前に知っておきたい5つのポイント - 家系図業者に頼むと費用はいくら?
家系図作成の相場 - 家系図業界を見てきて私たちが大切にしていること
家系図業界の裏話④
家系図業者の選び方
失敗しないための5つのポイントと3つの私見(行政書士が解説)
家系図を作ろうと思ったとき、多くの方が悩むのが「どの業者に依頼すればいいのか」という点です。
インターネットで検索すると、全国に家系図作成業者が見つかります。
しかし、業者によって
- 調査内容
- 専門知識
- 料金
- 家系図の仕立て
などは大きく異なります。
家系図は一度作れば終わりではなく、将来、追記や再調査が必要になることもあります。
そのため、業者選びはとても重要です。
家系図業者の選び方は、実はとても難しい問題です。
なぜなら、家系図作成という仕事は、調査内容や専門知識、料金体系などが業者によって大きく異なるからです。
ここでは、家系図業者を選ぶ際に知っておきたいポイントをご紹介します。
失敗しないための5つのポイント(基本)
① 戸籍調査だけなのか、それ以上の調査ができるのか
家系図作成業務は、大きく3つに分かれます。
多くの業者は「戸籍調査」までしか行いません。
もし
- 先祖の職業
- 地域の歴史
- 苗字の由来
- 江戸時代以前
などを知りたい場合は、戸籍以上の調査ができる業者かどうか確認する必要があります。
② 料金の安さだけで選ばない
家系図業界では、価格競争が起きた時期もありました。
そのため
- 極端に安い業者
- 内容が不明確な業者
も存在します。
しかし家系図作成は
- 調査時間
- 資料収集
- 専門知識
によって大きく内容が変わる仕事です。
料金だけで選ぶのではなく
- どこまで調査するのか
- 何が納品されるのか
を確認することが大切です。
③ 家系図の実物を見せてもらう
ホームページには立派な説明が書かれていても、実際の家系図がどう作られているのかは業者によって大きく異なります。
可能であれば
- 完成した家系図
- 調査報告書
- 巻物や冊子
などを見せてもらうとよいでしょう。
④ 長く続いている業者かどうか
家系図業界は、参入と廃業の入れ替わりが激しい業界です。
そのため
- いつから続いているのか
- どれくらいの実績があるのか
も重要なポイントになります。
⑤ 相談したときの対応
最終的には、その業者と信頼関係を築けるかどうかが大切です。
相談したときに
- 質問に丁寧に答えてくれるか
- 説明がわかりやすいか
- 無理な営業をしないか
なども判断材料になります。
家系図業者には、それぞれ得意分野があります。
- 戸籍調査が得意な業者
- 歴史調査が得意な業者
- 巻物や製本が得意な業者
目的に応じて、いくつか問い合わせて比較するのもよい方法です。
注意したいケース(業界の現実)
残念ながら、家系図業界には問題のある業者も存在します。
見聞きしたこともありますし、残念ながら身近なところで起きているのを見たこともあります。
- 受注だけして調査を行わない
- 提携先や同業者との信頼関係を壊す行為
- 他社のホームページをそのまま模倣する
- 一定数の受注を受けたあと連絡が取れなくなる
もちろん、こうした業者は一部です。
しかし家系図は、調査期間も長く、費用も決して安くない仕事です。 だからこそ、信頼できる業者かどうかを慎重に見極めることが大切です。
業界を知る立場から見た3つのポイント(私見)
ここからは、家系図業界を長く見てきた立場からの個人的な考えです。
もし私自身がお客様として業者を選ぶなら、次の点を重視します。
① 2010年以前から営業している
これは非常に少ないですが、全国に数軒あります。
2010年の出来事を超えて現在もこの業務を続けている業者は、家系図に対する意欲がある業者だと思います。
片手間ではなく、本業として続けているということです。
この業界はとても狭い世界です。
その中で、仲良くさせていただいている方や、お会いしたことがある方、メールや電話でやり取りをしたことがある方もいます。
スタッフを抱えて組織でやっている会社もあれば、個人で職人のように続けている方もいます。
業務内容や強みはそれぞれ違いますし、考え方も違うと思いますが、私はこの方々をとても尊敬しています。
だからこそ、15年、20年と続いているのだと思います。
少なくとも、こうした方々は
- 人のホームページを真似したり
- 安さだけで仕事を取ろうとしたり
そういう仕事の仕方はしていません。
② 情報発信をしている
家系図という分野は、まだまだ一般には知られていません。
行政書士が家系図を作る仕事をしていること自体、20年経った今でも知らない方が多いのが現状です。
実際、これまでお会いした
田村淳さん
小山薫堂さん
宇賀なつみさん
関根麻里さん
松任谷正隆さん
ピーター・バラカンさん
ココリコ田中さん
パンサー向井さん
など、どなたも最初は家系図作成という仕事を知りませんでした。
だからこそ、この仕事をまず知ってもらう活動が大切だと思っています。
例えば
- 書籍を出版する
- メディアに出演する
- 広告を出す
- SNSで発信する
こうした情報発信をしている業者かどうかは、一つの判断材料になると思います。
③ 組織で運営している
これはあくまで私個人の考えですが、長年スタッフを抱えて営業している会社は信頼できると感じます。
もちろん、少数の依頼を個人で丁寧に受ける職人のような業者を否定するものではありません。
ただ、長年スタッフを雇い、会社として事業を続けてきたということは、それだけ安定した運営ができているということでもあります。
その意味で、組織として継続している会社には一定の信頼があると私は考えています。
2010年以降の家系図業界
2010年のいわゆる「家系図裁判」をきっかけに、家系図作成というビジネスがあることが 少しずつ広まりました。
それまで家系図作成は、行政書士などの士業が 中心となって行うことが多い分野でしたが、士業に限らず 家系図をビジネスとしてとらえる業者も 少しずつ現れるようになりました。
当社にとっては ライバルが増えることでもありますが、 私はこれは 業界全体にとっては 良いことだと思っています。
少し個人的な話になりますが、
私のように 社会人経験が豊富なわけでもなく、経営の経験もない、
いわば何者でもない人が参入できるのが、行政書士をはじめとする 資格ビジネスの特徴でもあります。
私はたまたま家系図に出会い、たまたま人に恵まれて、この仕事を続けてくることができました。
しかし最初の頃は、とても「きちんとしたビジネスマンが 経営する事業」とは言えない状態でした。
お客様とは 仲良くしていただけることが多かったですが、
フォーマルな言葉づかいや、会社として当たり前の対応など、
ビジネスとしては 至らない点も多かったと思います。
(今もまだ勉強中ですが)
特に2015年以降、家系図をビジネスとしてとらえる業者の中には、
きちんとしたホームページを作り、動画で説明を行い、理論的な解説をし、料金体系も明確にする、
そうした業者が 少しずつ目につくようになりました。
内容では負けていない自信はありますが、当社にはないものを 多く持っている会社もあります。
どれほど学ばせていただいたか わかりません。
つまり、ビジネススキルやマナーを持った業者がこの業界に参加してきているということです。
私は逆に、たまたま長く続けてきたことで家系図の知識やノウハウは 積み重なりましたが、
ビジネススキルやマナーは後から学ばなければならない立場でした。
振り返ると、私の20年間は次のような流れでした。
2005〜2010
よく分からないまま業務を始め、業界の先駆けとなるべく メディア出演などにも挑戦
2010〜2015
狭い業界ですが ある程度の地位を得て、少し慢心していた時期
2015〜2020
業者の参入が増え、差別化のために 業務内容を改善
2015〜2020
書籍を出版し、業界でも一定の地位となり お客様も増え、スタッフも10人ほどに
2020〜現在
多くのお客様に経験を積ませていただいたことで、ようやく業務スキルにも 自信がついてきました。
2冊目の本の出版や メディア出演などを通して、 これからも 家系図という文化を 広めていきたいと思っています。
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