家系図業界の裏話②
家系図業者は全国に何軒ある?
家系図作成業者の数と実態
家系図を作ってくれる業者は、日本全国にどれくらいあるのでしょうか。
実際にインターネットで検索してみると、「家系図作成」や「家系図調査」を掲げている行政書士や事務所は、全国に30軒以上見つかります。
ただし、そのすべてが「家系図を専門にしている業者」というわけではありません。
多くの場合、行政書士業務の一つとして家系図作成を取り扱っているケースです。
つまり、本業は別にあり、その中のメニューの一つとして家系図作成を行っているという形です。
家系図作成は全国対応の仕事
なお、家系図作成の仕事は、一般的な地域ビジネスとは少し事情が異なります。
当社は北海道札幌市にありますが、東京などの首都圏はもちろん、九州や沖縄からもご依頼をお受けしております。
特に「戸籍調査」に関しては、地域は一切関係ありません。
戸籍は全国どこの役所のものでも郵送で取得することができます。
そのため、家系図作成の仕事は地域ごとに業者が存在する必要がなく、全国対応で業務を行うことができるのです。
実際、私(代表渡辺)や妻も北海道で生まれましたが、先祖の戸籍は青森県、宮城県、和歌山県など全国各地にありました。
家系図の調査は、一つの地域だけで完結することはほとんどありません。
さらに「戸籍以上の調査」を行う場合でも、重要なのは調査場所の近さではなく、
「どこにどんな資料が残っているか」
「どのような調査方法があるか」
という家系調査の知識とノウハウです。
例えば、鹿児島の武士の家系を調べるために必ずしも鹿児島へ行く必要があるわけではありません。
薩摩藩士の記録がどこに残されているのかを知っていることの方が重要です。
同様に、東京の町人の家系を調べる場合も、東京の古文書や史料の調査方法を理解していることが重要になります。
このような理由から、家系図作成の仕事は地域密着というよりも、全国単位で行う仕事といえるかもしれません。

全国の専門家と連携して家系図を仕立てる
なお、当社のスタッフは札幌を拠点にしていますが、最高のサービスを提供するために全国単位で業務を行っています。
遠方でもできる仕事があるため、愛知県へ引っ越したスタッフにも現在も業務を依頼しています。
また、完成した家系図の仕立てについても全国の専門家と連携しています。
- 筆書き:札幌
- 巻物への仕立て:和紙の産地である岐阜県
- 和綴じ製本:京都府
このように、家系図は全国の技術や知識を組み合わせながら完成していくものでもあります。
家系図を専業にしている業者はどれくらい?
では、家系図作成を専業にしている業者はどれくらいあるのでしょうか。
これは正確な統計があるわけではありませんが、長年この業界に関わってきた実感としては、全国でも5-10軒ほどではないかと思われます。
さらにその中で、
- 苗字の由来
- 家紋
- 地域史
- 古文書
- 寺院記録
- 郷土史資料
などを扱い、戸籍以上の時代まで調査を行っている業者となると、全国でも3〜5軒程度ではないか、というのが実感です。
もちろん、これは公式な統計ではなく、長年この仕事をしてきた中での体感ではあります。
しかし少なくとも、「家系図作成」と書いてある業者がすべて同じレベルの調査をしているわけではない、ということは知っておいて損はないと思います。
同じ家系図業者でも中身はかなり違う
一口に「家系図作成業者」といっても、実際の業務内容はかなり違います。
たとえば、
- 戸籍を集めて家系図を作る業者
- 戸籍以上の調査まで行う業者
- 巻物や冊子などの仕立てを中心にしている業者
など、それぞれ得意分野が異なります。
つまり同じ「家系図作成」という言葉でも、実際のサービス内容は大きく違うのです。
業者を選ぶときに見るべきポイント
家系図作成を依頼する場合は、その業者がどこまで対応しているのかを確認することが大切です。
例えば、
- 戸籍調査までなのか
- 戸籍以上の調査もできるのか
- 巻物や冊子などの仕立ても行っているのか
こうした点を確認しながら、自分の目的に合った業者を選ぶことが大切です。
家系図は一度作って終わりではない
家系図は、一度作って終わりではありません。
将来、追記や再調査が必要になることもあります。
その意味でも、
- どのような考え方で家系図を作っているのか
- どれくらい長くこの仕事を続けているのか
といった点も、業者選びの参考になると思います。
次回は、家系図業者がなぜ消えていくのか。20年前には100件以上あった家系図業者が、現在どのような状況になっているのかについてお話しします。
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