家系図の作り方がわかるおすすめ本3選【行政書士が解説】
- わたしの家系図物語(家系図入門書)
- 千年たどる家系図物語【動画で解説】
- └ 登場人物
- └ 序章~第二章:家系調査の方法
- └ 第三章~第五章:武士の家系を1000年たどる
- 家系図をつくる。
千年たどる家系図物語【動画で解説】第三章~第五章:武士の家系を1000年たどる
2025年7月末に発売された『千年たどる家系図物語(ヒストリエ)』について、内容を少し詳しくご紹介します。

本の構成
この本は小説形式ですが、家系調査の方法を実際の調査手順に沿って描いています。大きく分けると次の3つのパートで構成されています。
1 家系調査の方法を物語で解説するパート
2 武士の家系を調査する方法
3 庶民(農家など)の家系を調査する方法
今回ご紹介するのは「第3章〜第5章」で、武士の家系を調査する方法を物語として描いている部分です。

物語の舞台
舞台は北海道札幌市。
近所に住む女の子「源静香さん」が、家系図を作りたいと相談に来るところから物語が始まります。
僕が実際の講演などで話している家系調査の方法を、そのまま会話形式の小説として描いた構成になっています。
まずは戸籍で150〜200年前へ
家系調査の入口は、現代から江戸末期(約150〜200年前)までを戸籍でたどることです。
・明治19年式戸籍を役所で取得する
・江戸末期生まれの先祖が記載されていることもある
・おおよそ4〜5代前まで遡ることができる
物語でも、静香さんが母方の戸籍を札幌から取り寄せ、江戸末期の宮城県までたどり着く場面から調査が始まります。

江戸時代の調査方法
戸籍で江戸末期まで辿ったあとは、次のステップです。
武士だった場合
→ 所属していた藩を特定し、藩の名簿や記録、家系図を調べる
庶民(農家など)の場合
→ 菩提寺を調べ、檀家記録や過去帳を確認する
作中では母方の旧姓「遊馬野家」が宮城県亘理藩の武士だったことがわかります。戸籍に出てきた名前と、本籍地が武家地であったことが手がかりでした。

武士の家系をさらにたどる
宮城県の文書館で調べると「分限帳」という武士の名簿に記載があり、武士であることが確定します。石高や役職も判明しました。
さらに藩に提出された家系図が残っており、400年前まで遡ることに成功します。
物語ではその後、郷土資料『琴似町誌』を使って北海道開拓への移住経緯や、先祖の写真まで見つかる展開になります。

さらに1000年以上前へ
江戸時代より前になると、調査の方法が変わります。
・苗字の由来や分布を手がかりにする
・中世から古代の系譜資料を調べる
作中では『宮城県姓氏家系大辞典』『姓氏家系大辞典』など実在する資料を使い、三浦氏を経て最終的には桓武天皇へとつながる可能性が語られます。


フィクションですが調査内容は実際の方法
・戸籍で150〜200年前までたどる
・武士であれば藩の記録を調べる
・苗字や文献からさらに古代へ広げていく
物語形式ではありますが、調査の方法は実際の家系調査に沿った内容になっています。
このあとの展開
武士の家系は全体の3〜5%程度で、大半は農民の家系です。
物語でも主人公の父方は岩手県の農家で、第6章以降は農家の家系をどう辿るかがテーマになります。


