★家系図作成専門 行政書士渡辺宗貴事務所が運営する家系図作成代行センター株式会社

本表装と機械表装(4)

【本表装と機械表装、一番の違いは仕立て直し】

実は、本表装と機械表装で一番違うのが、仕立て直しができるかどうか?というところです。

仕立て直しとは、すなわち、いつの日か、自分の子孫・・・お子様・お孫様・ひ孫様・玄孫様の代になって、家系図を書き足していく場合。
本紙に新たな紙を継ぎ足していくわけですが、

本表装・・・仕立て直し可
水に溶ける糊を使った昔ながらの作成方法なので、本紙を剥がして仕立て直すことができます。

機械表装・・・仕立て直しほぼ不可
糊を使わず薬品や熱プレスを使って科学的に作成しているので、剥がして仕立て直すことはできません。

仕立て直しを考慮して裏打ちのみ糊を使うなどの工夫をなされている場合もありますが、実際には裏打ちのみに糊を使っても何十年後に本当にきれいに剥がして仕立て直しができるかは疑問だそうです。

・半永久的に代々伝えていく・・・本表装

「代々伝わってきたものには魂が宿る」、本表装の表具師さんはそう仰います。

ご自分の代で作った家系図を、代々伝えていきたい場合。
代々子孫が家系図に、名前を書き加えていけるようにしたい場合は、本表装で仕立てるといいです。

※特に巻物は、本来保存が用途なので、いくらでも紙を継ぎ足していけます。

※掛軸は保存より、作品を装飾し飾ることが用途です。紙を継ぎ足していくといつの日か長すぎて飾れなくなってしまいます。

・子供と孫くらいまで何十年か楽しめればいい・・・機械表装

でも、実際のところは「私と子供と孫くらいまで何十年か楽しめれば良いさ。
100年先の下の代は下の代でなんとかするさ」ってお客様も多いです。

機械表装の場合も、長く書き足していけるように、筆耕し表装する場合、なるべく左側にスペースを空けるようにしております。

左側にスペース

ちなみに、家系図作成代行センターにご依頼いただいた場合は、家系図の左側に「平成○○年○月○日 本書作成 行政書士 渡辺宗貴」と書いて、職印を押すこともできるのですが、あまりお勧めしてません。

赤の職印は映えるし、ここに文字が入ると見栄えは結構良いのですが、私の名前なんか書くより、お子様・お孫様・ひ孫様のためにスペースを空けておいた方がいいと思っています。

職印

また、婚期が近いお子様お孫様がいる場合には、配偶者様を書き足すスペースを空けておくこともできます。

将来の配偶者用スペース

ですが、実際は未来の家系はどのようになるかわかりません。
縁起でもない話で申し訳ありませんが、将来の配偶者様のスペースを用意しても、離婚・再婚などあって、スペースが足りなくなることもありえます。
いつか、全面的に書き直さざるを得なくなることもあります。

あまりこだわらずに「何十年か楽しめればいいんだ」という場合は機械表装、
「いやいや今回作った家系図を何代先までも受け継いでいくのだ」という場合は本表装をお選びになるといいと思います。

こうして、本表装と機械表装を比べていくと、どうしても元来の表装の目的・作成方法を守っている本表装の良い点が強調されてしまいます。

「そんなにお金をかけなくても良いから、気軽に楽しんで欲しい」、機械表装を扱う表装店の店長さんは仰います。

機械表装はなかなか気軽に楽しめなかった表装を少しでも身近なものにするように生み出されたものです。

最近「美味しんぼ」という料理の漫画をよく読みます。

「厳選された素材を最高の料理方法で」という美食倶楽部がでてきます。

「味は変わらないけど、形の悪い野菜や、市場では売れないマグロの骨の周りの身を安価で仕入れて庶民的な価格で提供するんだ」という大衆居酒屋がでてきます。

・・・どっちが、良い悪いじゃないですね。
どっちも正しいですね。

結論です。
表装は楽しいです。

私自身サンプルを兼ね自分の家系図を表装するのですが、毎回毎回仕上がるのが楽しみです(本表装で1カ月前後、機械表装で2~3週間かかります)。

「出来ましたよ」って連絡があればすぐ飛んでいきます。
毎回母さんや藤井に見せに行きます。

お客様にお渡しするときも本当に楽しみにしてくださってたのがわかります。

気が向いたときに巻物を開いたり掛軸を掛けて眺めるのも楽しいです。
ワクワクします。

基本的には自分が楽しむために気軽に選んでいいと思います。

ですが、本表装も機械表装も決して安価ではありませんし、ましてや家系図となると一生の宝でもあります。
お客様にお渡しするときも本当に慎重に大事に扱ってくださるのがわかります。
気軽に選んでくださいというのも安易に過ぎるように思います。

・・・すいません。最後まであいまいでした。

実際には「そんなにこだわらないよ~」ってお客様が多いので、機械表装をお勧めすることの方が多いです。

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