★家系図作成専門 行政書士渡辺宗貴事務所が運営する家系図作成代行センター株式会社

毛筆での筆耕

【毛筆での筆耕について】

次に下書きに沿って文字と系線を入れます。

毛筆での筆耕  毛筆での筆耕2

これは恐ろしい作業です。一文字間違っただけで台無しですから。

ゆっくり確実に神経をすり減らしながら行うのですが、あまり時間をかけてもいけません。

時間を置くと、墨の水分が蒸発してしまい、書き始めよりも段々濃くなっていってしまうのです。

時間のかかる作業なのですが、なるべくなら一日で、短時間で終わらせてしまいたいところです。

・・・と言うのは、天候によって墨のチリ具合が替わってしまうため、同じ条件で書き上げるのがベストだからです。

※筆耕と天候。

2005年の7~9月。丸3ヶ月間筆耕ができませんでした。

例年に無い猛暑と湿度の高さで、墨が散ってしまうのです。

ドライヤーをかけながら書いたり冷蔵庫で墨を冷やしてみたりいろいろしてみたのですが、どうしても満足いくものができませんでした。

※保存について。

保存についても最大限気をつけなければなりません。

筆耕担当の藤井は、 1階の部屋で筆耕作業をするのですが、書き上げた家系図は表装に出すまで3階の部屋に保存します。

少しでも湿気のないところに保存し余計な水分を吸うのを防ぐためです。

・系線の書き方

これには苦労しました。

他の業者さんはどうやって書いてるのでしょう?

知りたくてもちょっと聞けませんよね。

まっすぐな線を書くのは、筆では不可能だし、竹べらなんかを使っても途中で掠れて、長い線は掛けません。

苦労して解決しましたが、苦労した甲斐あって現在では大変美しい系線が書けるようになりました(私の苦労ではなく藤井の苦労ですが)

系線の書き方

お付き合いのある書道店の店主さんなど、書道の心得のある人に見てもらうと、「これマジック(のペン)じゃないよね?どやって書いたの?」とびっくりされます。

一応企業秘密なのですが、ご自分で筆耕されたい方にはこっそりお教えします。ご参考にしたい方はご連絡下さい。


【下書きを消しゴムで消す】

これも、またもや恐ろしい作業です。

当センターで使用する紙は非常に薄いので、うっかり強くこするとビリッと破けてしまいます。

筆耕に関する作業は、全て筆耕担当の藤井が行うのですが (渡辺は字が下手なので筆耕に携わるどころではありません)、この作業だけは、手伝うことがあります。

非常に疲れる作業です。

どうしても強くこすらないと消えないところは、表装した後に消すようにしています。

※下書きの消し後について

ほんのわずかですが、どうしても下書きの消しあとが残ってしまうことがあります。

いろんな鉛筆を使い、うす~く下書きするように気をつけているのですが、表装するとほんのわずかに下書きの後が浮いてきてしまいます。

現在解決策を模索中です。

消し後


【紙、墨、筆について】

・紙

家系図作成代行センターでは中国製の画仙紙を使用しています。

家系図を表装までするとなれば、日本の和紙を使うイメージが強いのですが、実は中国製の画仙紙の方が、和紙よりも滲みが少なく、小さな文字を書く家系図に向いています。

中国製の画仙紙の中でも、高品質で滲みが少なく薄手のものを選んでいます。

和紙よりも薄いので、表装したときの仕上がりも柔らかで良いものができます。

最近では、さらに芸術性を高めるため、ほんの少し掠れが出る紙を選んでいます。

・墨

書道の墨には濃い黒や薄い黒の他に、青く滲む青墨など様々です。

家系図を書くには、滲みが少なくはっきりとした濃い黒墨を使用するのがいいです。

・筆

良いものは一本でウン万円、ウン十万円します。

文字の大きさに合わせて使用する筆を決めるのですが、特に生年没年などの小さな字を書くには、細い筆の先っちょを使って書きます。

大変難しい職人芸です。

紙墨筆について


【桐箱への名入れ】

桐箱に「○○家家系図」と筆耕します。

筆耕に関する作業はどれも全て間違えが許されない恐ろしい作業なのですが、中でもこれが一番恐ろしいです。

当初は、このサービスは失敗すれば桐箱が駄目になってしまうリスクの高い作業なので、行っていませんでした。

ですが、お客様から「ここ(桐箱)に字は入らないのかい?」、とご希望されることが多く、思い切って取り入れてみました。

やはり、桐箱に文字が在るのと無いのでは、印象が全く違います。

お客様にも大変喜んでいただいております。

桐箱への名入れ

そのまま筆耕すると木目の溝に墨が滲んでしまうので、表面をうすーくヤスリ掛けして、まったいらにしてから筆耕します。

それでも、ほんの僅かなのですが、木目への滲みは出てしまいます。

滲み   拡大滲み拡大

これは、木に墨で書く以上避けられないので、申し訳ありませんが当センターへ筆耕をご依頼の際はご理解下さい。


【筆耕した家系図は一生の宝です。まだまだ頑張ります!】

また、現在では若干の掠れを出してより筆書きならではの味わい深さを出そうと心がけています。

特に系線は美しく書け過ぎて機械的にすら見えがちです。

ほんの少しの掠れを出して人の手で仕上げた温もりを出すよう改善中です。

使用する画仙紙もあえて掠れの出やすいものを選んでいます。

※掠れについて

例えば下の作品(全て家系図作成代行センター筆耕担当藤井の作品です。)

掠れについて1

掠れについて2

掠れについて3

好みにもよりますが、下へ行くほどより芸術作品としての味わい深さが出ています。

・・・といっても、私もまだ見る目が養われてないので、 藤井の受け売りで言ってるのですが。

見る人が見ればわかるようです。

せっかく筆耕するのですから、人の手でしか出せない芸術作品としての美しさ・味わい深さを高めていくよう努力しております。

よろしければ下記「お問い合わせ」フォームをご利用ください

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