★家系図作成専門 行政書士渡辺宗貴事務所が運営する家系図作成代行センター株式会社

戸籍に記載されている人物は?

■戸籍に記載されている人物は?

もう一度別の角度から戸籍の種類の話に戻りますが。

【現行の戸籍には親子二代まで記載】

現行の戸籍(現在の戸籍です)には、前述の通り世帯主をはじめ、その家族・・・すなわち奥様やお子様が載っています。

要するに家族単位です。

※三代戸籍禁止の原則といって親子二代までしか記載されていません。


【古い戸籍には家単位で数世代が記載されていることも】

古い戸籍(正確には昭和30年に戸籍法が改正される前に使われていた改正原戸籍)には、家族だけでなく祖父や孫、さらには兄弟の奥様やお子様までが記載されています。

ですから、古い戸籍を取得できると、そこから一気に数世代が判明することもあります。


【とにかくとにかく戸籍の収集だけは早めに】

家系図には興味があるがまだ戸籍を取っていらっしゃらない方。

収集の方法はなんでもいいです。是非今すぐに戸籍の収集を始めて下さい。

自分で取ってもいいし、当センターにご依頼いただいてもいいし、別の業者さんに頼んでも何でもいいです。

とにかくすぐに戸籍の収集をスタートして欲しいです。

この仕事をしていて多くの方の戸籍を取得してきましたが、「もう少し早ければもう一つ先の戸籍を取得できたのに」とか、逆に「保管期限切れ寸前で古い戸籍を取得できた」など、ギリギリのところで取れたり取れなかったりしたことが何度もあります。

当センターでは「筆耕」や「表装」して家系図を保存することもお勧めしておりますが、家系図をどんな形で保存するかは戸籍を取得した後にゆっくり考えてもいいことです。

とにかく戸籍だけは早めに・・・出来れば今すぐに取得しておいて下さい。

後から、お金では買えなくなってしまいます。

心よりお勧めいたします。

※本当に処分されてるの?

除籍簿となってから80年で本当に破棄されているのか?というとそうでもないようです。

保管期限が切れていても破棄されず現存していれば出してくれる役所もあります。

逆に、破棄されず現存していても保管期限が経過していれば出してくれない役所もあります。

それぞれの役所の方針によるようですが、個人情報保護の問題も絡んでくるので都心部の役所ほど保管期限に厳しい傾向があります。

心情的には保管期限が切れていても出してくれる方がありがたいのですが、法的には出してくれない方が正しいです。

仕方の無いことなのですが、今後ますます厳しくなっていくことが予想されます。

※戦災等での消滅

東京などでは戦災のため戸籍が焼けてしまっていて戸籍が取得できない場合があります。

北海道でも稀にあります。

私が実際に経験したケースでは

函館・・・明治年の大火事により、一部地域で戸籍が焼失しています。

樺太・・・第次世界大戦があった関係で、ほんの一部の戸籍しか旧樺太から持ち

     帰ることが出来なかったそうです。


小話 ~樺太の戸籍が取れなかった話~

この仕事を始めて3件目のご依頼でした。

私自身まだまだこの業務への経験不足と不慣れな対応で、お客様にご迷惑をおかけしてばっかりだった頃です(今もですが・・・)。

40代前半の方からのご依頼でしたので、5代程度はさかのぼれるかなと思っていたのですが・・・

調査開始直後は順調に進み、ご先祖様の足取りと保管期限の兼ね合いを計算しても5代以上はいけそうでしたので、ご依頼人様にも「多分5代以上いけそうですよ~」と気軽に経過報告をしていました。

ご依頼人様も「僕は曾おじいちゃんの名前くらいしかしらないからねぇ。5代もいけるなんて楽しみだよ」と非常に楽しみにしてくれていました。

ですが、本籍が樺太にある戸籍を請求したところで調査は中断。

結局3代前までしかさかのぼれませんでした。

【樺太への請求?】

「本籍地樺太」という記載の戸籍を見て、

樺太への請求?

どうやってするの??

樺太に役所なんてあるのかな???

よくわからなくて、まずは根室の役所に問い合わせてみました。

するとそこには保管されておらず、東京にある「外務省のアジア局」というところにあると教えてもらいました。

外務省アジア局の連絡先を教えてもらい電話すると、「樺太の戸籍でもほんの一部しか保存されていない」とのことでした。

残念ながら私のご依頼人様のご先祖様の戸籍は保管されていませんでした。

【初めて身近に感じた戦争の爪痕】

アジア局の方は、電話口で残念がる私にいろいろ教えてくれました。

「第二次世界大戦が終わったときもう日本はボロボロだったんだ。樺太にいた方たちもやっとの思いで引き上げてきて、とても戸籍を全て持ってくる余裕が無かったらしくて・・・残念だけどしょうがないんだよ。本当に申し訳ない・・・。

持って来れなかった戸籍は今もあるはずだよ。旧ソ連のどこかに。 でもね、ポツダム宣言って聞いたことあるでしょ?終戦時にお互いの請求権を放棄したからね、もう日本はその戸籍を請求することはできないんだよ。

今もね、年に何回かだけど樺太にお住まいだったご先祖様を調べたいと戸籍の請求があるんだけど、ほんの一部の戸籍しかないからね、出したくても出してあげられないんだ。本当に申し訳ない・・・」 アジア局の方はまるで自分の責任であるかのように、何度も何度も私に「申し訳ない」と謝ってくださいました。

ポツダム宣言とか請求権の放棄とか北方領土問題とか、学校で習ったことはある言葉なのですが・・・

【その後の話】

ご依頼人様にアジア局の方から聞いた話をそのまま伝え、軽率に5代くらいはいけそうだとご報告したことをお詫びしました。

家系調査を終えたら筆耕・表装へ進む予定だったのですが、調査が中断したため判明した人数が少なかったので、ご依頼人様に「筆耕・表装はどうされますか?おやめになりますか?」と伺ったところ

「うん。このまま筆耕・表装もお願いするよ。あまり戸籍が取れなかったのは残念だけど、あなたが一生懸命調べてくれたんだし。 そういう事情で取れなかったんならしょうがないから。戦争とかね・・・そういう事情でウチの先祖がさかのぼれなかったことも含めてね、子供や孫に残してやればいい話だから」

ほんの僅かながら戦争の爪痕に触れ、お客様の優しさに触れ、なんだかよくわからないけどとにかくこの業務を選んでよかった、もっと頑張って専門家になろう、と思える出来事でした。

よろしければ下記「お問い合わせ」フォームをご利用ください

家系図作成相談お客様窓口